モンテッソーリ教育を家庭に取り入れて実践する「おうちモンテ」をご存知ですか?
100均アイテム等の低コストな材料で教具を手作りし、遊びながら知育ができることでインスタグラムでも沢山のアイデアが投稿されています。
コロナウイルス感染症の流行によりおうち時間が増えたこともブームの後押しとなりました。
おうちモンテやってみたいけど、新生児期に始めるにはまだ早いよね?
そんなことはありません!
まずは、おうちモンテの基本であるお部屋の環境づくりから始めていきましょう!
この記事では、
- これから赤ちゃんを迎え入れる方
- ねんね期(生後0ヶ月~5ヶ月頃)の赤ちゃんを育てている方
に向けて、モンテッソーリ教育の考え方に基づいた赤ちゃんのためのお部屋づくりのポイントをご紹介します!
モンテッソーリ教育の基本から知りたい方はこちらの記事を参考にしてください!
- 一児の母
- モンテッソーリトレーナー
- 自宅保育でおうちモンテ実践中
おうちモンテをはじめる前に
モンテッソーリ教育は、子どもたちが過ごす「環境」を大切にしています。
家庭という子どもの生活基盤となる場所を居心地のよいものにすることで、いきいきとした自発的な行動につながっていきます。
温かいお母さんのお腹の中から、急に外の世界に放り出された赤ちゃんは不安でいっぱい。
「この世界は安心できる場所だよ」と伝えるために、お部屋の環境を整えていきましょう!
お部屋に4つのエリアを作ろう
新生児期のお部屋づくりのポイントは、「秩序」です。
- 睡眠のエリア
- 授乳のエリア
- 活動のエリア
- お世話のエリア
お部屋を上記4つの目的に応じたエリアに分け、「いつも同じ場所で同じことができる」準備をしましょう。
毎日同じことを繰り返す秩序が保たれることで、赤ちゃんは安心して環境に適応することができるのです。
では、4つのエリアについて詳しく解説していきますね!
睡眠エリア
モンテッソーリ教育では、寝具にベビー布団を推奨しています。
ベビーベッドは柵で視界が奪われ、赤ちゃんに閉塞感を与えてしまうからです。
生まれたばかりの赤ちゃんは一日の大半を寝て過ごすので、睡眠エリアの環境はとても大事です。
寝返り前の赤ちゃんでも、視界の開けた自由に身体を動かせる睡眠エリアを確保しましょう!
兄弟やペットがいる家庭は、ベッドでないと危険な場合もあるのでご夫婦で相談しながら決めてみてください!
お昼寝にはトッポンチーノ
お昼寝には、トッポンチーノと呼ばれる小さな布団を使用するのがおすすめ!
おくるみ感覚で使える、やわらかい布団です。
抱っこで寝たと思って布団に置くとすぐ泣いて起きちゃう…寝てくれ~~!!!
こんな風に、寝かしつけに苦労している方も多いのではないでしょうか。
寝た赤ちゃんを布団に置くと起きてしまう現象を「背中スイッチ」とも言われていますが、トッポンチーノは背中スイッチが起きにくいアイテムなんです!
トッポンチーノごと抱っこや授乳ができるので、自分とお母さんのにおいが染み付き赤ちゃんは安心して眠れる場所として認識するようになります。
小さな布団なので、3、4ヶ月でサイズアウトしてしまうのがデメリット…。でも、授乳クッションや背もたれなどに代用可能です!
授乳エリア
新生児期は3時間ごとの授乳があり、とくに夜中の授乳は眠さと孤独感の戦いになる日も…。
身体に合う椅子や授乳クッション、好きなアロマを置くなど、自分がリラックスできるアイテムを用意するといいでしょう。
サイドには、口を拭くガーゼやタオル類を準備しておくと便利です。
授乳を毎回同じ場所で行うことで、赤ちゃんは「この場所に来たからミルクがもらえるんだ」と、安心して飲むことができます。
親子のコミュニケーションの一つである授乳の時間を楽しみましょう!
活動エリア
赤ちゃんが起きている間は、整理整頓された安全で自由に動けるエリアで過ごしましょう。
少し固めのプレイマットを敷くとごろごろ動きやすくなります。
買ってよかった!
マットの厚みはフラットだけど、もっちりとして弾力があります。
汚れもふき取りやすくて衛生的に使えますよ!
活動エリアにあると良いアイテム
モビール
生まれたばかりの赤ちゃんは視覚が未熟なため視界がぼやけていると言われています。
まだ身体は動かせませんが、風でゆらゆらと不規則に揺れるモビールの動きに「焦点を合わせる」運動をし始めます。
視力や手足機能の発達、集中力アップにもつながるアイテムです。
モビールの商品についてこちらの記事で紹介しています!
鏡
赤ちゃんが寝転がる目線に鏡を横向きに設置すると良い刺激になります。
- 身体や顔のパーツを動かす感覚を覚える
- 自分と他人の違いを理解する
- 表情が豊かになる
など、赤ちゃんの「見る力」の発達を促します。
ステッカータイプの鏡は、割れる心配なく安心!
どこにでも貼れるのでおすすめです♪
お世話エリア
おむつ替え、着替え、お風呂上がりの保湿などをする場所です。
「今からおむつ替えるよ」「お着換えするよ」と声かけをしながら行うことで、赤ちゃんは次に起こることを予測でき安心します。
おむつ替えをする専用台があると腰への負担軽減にもなるのでぜひ検討してみてください。
ただ、あくまで「いつもと同じ場所で同じことをする」ことが重要なので、必ず用意したほうがいいわけではないです!
同じルーティーンを守ろう
新生児期から、なるべく同じルーティーンで過ごすことを意識してみましょう。
このように一日の流れを決めることで、赤ちゃんの中で秩序ができあがり居心地の良さや信頼感を得られるようになります。
逆に、いつもと違う流れで生活することを赤ちゃんはとても嫌います。
これを「秩序の敏感期」といい、新生児~3、4歳くらいまで現れます。
完璧に毎日同じことをするのは難しいと思いますが、できる限り「同じことを繰り返す」を意識することで、子どもは次第に次やるべきことを自分で考え行動できるようになり自立していくのです。
0歳~3歳までの子育てはこの「秩序」が非常に大切です。
子どもが安心、信頼できるお部屋づくりを目指していきましょう!
まとめ:お部屋の「秩序」が安心感を生む
今回は、新生児期からはじめるおうちモンテの環境づくりについて解説しました。
4つのエリアを作るといっても、わざわざ部屋を分けたり授乳用の椅子やお世話用の台を新しく買ったりする必要はありません。
本当に小さな空間でも、いつも同じ場所で同じことをする秩序立てをすることが大切です!
ぜひ、おうちモンテのお部屋づくりを参考に生まれてくる赤ちゃんを迎え入れてください♪
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